カラオケで感じた社会人としての先輩とは。
とある日に会社の先輩達とカラオケへ行った。飲んだ後に。結構限界だったけど、新人が俺だけということもあって、帰るわけにはいかなかった。
とはいえカラオケに行くといっても、社会人になったしそして新入社員である自分もいるし、ある程度節度あるカラオケかと思っていたが、見事に裏切られた。
煽るわ飲むわで海賊を見ているかのようだった。
年齢で言えば5,6才上の人たちと行ったんだけど、あいみょんとか米津とか歌わない。
歌う曲はデジモンとかオレンジレンジ、あとはコールの歌ばかり。そして湘南乃風。完全に世代じゃない。
よくそんな盛り上げ系の曲ばかり知ってるよな。営業ならではなのか?
選ぶ曲のどれもが盛り上がる曲ばかり。
いや、盛り上げなければならない曲ばかり。
泥酔している中でから元気は非常に辛い。
選曲も空気を読まなきゃだから、バラードなんて歌う隙がない。となれば俺の持ち歌はない。窮地だった。
しかしこれは職場でのカラオケ。先輩がいるカラオケの場では歌いたい気持ちは沈めなければならない。歌いたいなら友達と行くべきである。
そして、居酒屋であれだけ飲んだのにまだ大酒をかっくらっている。
なかなかやりますなぁ。なかなか過激派ですなぁ。
てか、元気すぎるんだわ。
この先輩たちに椅子はいらない。ずっと立っている。
帰るに帰れない。終電がもう迫っているのに。
散々歌ったあと、先輩の1人が「そろそろ帰ろうか」と発言してくれたおかげで無事カラオケから出ることができた。
時計を見れば一時だった。電車はなかった。
とにかく、先輩達は元気だった。そして何かあったのかというくらい激しい。
職場にいるときののあの真面目さはどこへ。
愚痴っぽくなってしまったが、振り返ってみると少し嬉しかった、安心した思いもある。
というのも、
やっぱ俺は「社会人と学生は全く違う」と思い込み過ぎていた。
結局社会人なんてマナーを覚えた大学生と変わんない。ノリの部分は若い大学生のノリのままだ。
4、5歳の差なんて大した差じゃない。遊ぶ時は遊ぶし、働く時は真面目に働いてるだけ。
そりゃずっと職場にいたらはっちゃけたくもなる。
社会人の方が盛り上がってる理由はそういった部分に起因するのかもしれない。
だからいい先輩だなぁと思ったよ。人間味があるというか、俺らとほとんど変わらないんだなって。
先輩からしても、後輩からどんどん来てくれる方が嬉しいだろう。
こうした気づきが毎回あるから、なんだかんだまたカラオケに行ってしまうんだろうな。
今度は同期も連れて行ってもらおう。俺にかかる負担を減らさなければ。
次の日は強烈なニ日酔いで目が覚めた。