最後に地元の友達と
集まった。高校のクラスメイトだ。
1年生の夏から帰省するたびに集合をかけて集まってきた。
帰省するタイミングもバラバラで中々集まるのが難しい時もあったけどなんだかんだ続いてきたな。
多分10回くらいは集まってるんじゃないか?多いか少ないかはそれぞれ感じ方があるだろうけど俺からしたら多い。
お盆、年末、春休みなどみんなが帰省するであろうタイミングで声を掛け合い集まってきた。それなりの人数を集めるのはやはり大変で何個もグループラインができたのを覚えている。
まさか高校のクラスメイトとここまで飲むような仲になるとは思わなかった。高校の時の仲はよかったけど、ここまで仲が良くなれると思ってなかった。
飲む場所もそれぞれが何を飲むのかもだいたいわかってきた。
ビールが苦手だった友達がビールや日本酒までかっ喰らうようになった。すごいなと思った。
カシスオレンジしか頼まなかったお酒に弱い友達が急に「俺はこれからはもう梅酒しか飲まないことにする」と言い出した時もある。そりゃそうかと思った。
時には年末に20人くらいのほぼ同窓会と言っても良いくらいの人数でやったこともある。その時に担任の先生が来てくれたことも嬉しかった。
残念なことにその日の俺の記憶は無い。0次会で気合を入れようと飲みすぎてしまい、本番では乾杯の挨拶をして以降の記憶がない。
何を飲んだかも、何を食べたかも覚えていない。ふと目を覚ませば友達(男)の手を恋人つなぎをしていた。
その友達と目があった瞬間に何故か友達の手を強く握り返してしまったのは覚えている。
結局残ったのは0次会の記憶と記念写真だけ。年末はその飲み会だけを楽しみに生きていたから楽しみがゴッソリ奪われてしまった。
痛恨だった。ショックで3日は引きずった。
その後グループラインで先生から「暗くて辛い毎日もあるけどずっとは続かないから、みんなちゃんと前を向いてがんばれ」とメッセージがきたことはうるっときた
それぞれの集まりでいろいろな思い出があるが、そんな集まりも卒業前最後となった。
「社会人になっても会えるんだからそんなセンチメンタルになるなよ」と言われる事もある。
けどみんなと友達になれたこと、卒業後もこうやって集まれることにとっても感謝しているし、当然の事だと思ってはいけないと思う。みんなのおかげだよと言っても笑ってごまかされるが、それが気持ちいい。そんなくらいの感じでいいのかもしれない
高校のクラスは8クラスあった。今でも大人数で集まっているのは俺がいた3-7組だけじゃ無いかと思う。仲が良い証として、何年間も続いて行けたらいいなと思う。
このクラスが嫌だったって思っていた可能性もあったわけで、でもそう思わなかったのは周りのおかげなわけで。かけがえのない、お金では買えない、最高の友達を持てて俺は本当に誇りに思う。
地元から離れたことで気づけた友達の大事さも十分わかったと自覚している。だからこそせっかく仲の縁をずっと大事にしていきたい。
俺は本当に人に恵まれた。