引っ越し前夜

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嫌な時期がやってきた。1年の中で1番嫌いな月は何月かと聞かれれば3月と答えると思う。

 

3月って何かと慌ただしい。新生活に向けた準備もしなきゃいけないし、卒業式がある通り別れの時期でもたる。だから卒業する前にお世話になった人に挨拶をしておきたい人に会う時間も作りたい。まぁ卒業式無くなっちゃったけどな。

 

4月が新しい環境でスタートする月だとすれば3月はそのスタートのための準備をする月と言っていい。

だから慌ただしいし、あっという間に過ぎるよなという印象が強い。どこか落ち着かない。そして俺は今大学生活最後、いや、人生最後の長期休みと言ってもいいこの時間をフワフワした感覚で過ごしてしまっている。

 

さらに今回の3月は引っ越しをしなきゃいけない。

まぁ面倒くさい。ダンボールに詰めてくれる人が欲しい。代わって欲しい。でもだからと言って友達が手伝うよと言ってくれるのもなんか違う。自分の物だから自分でやりたい。俺の性格も面倒くさい。

 

仕方ないから取り掛かった。まず必要なものと必要じゃ無いものに分けなきゃいけないけど、自分の場合ほぼ捨てるものがない。

物が非常に少ない家で服も買わないし遊び道具はPS4ジェンガくらいだ。酒は飲むけど缶だから普段から捨ててる。

 

しかし物が少ないなりにも荷造りは本当にいろんな物が出てくる。普段開けないような場所を開けるからそこにある物とは久しぶりに顔を合わせることになる。だからその分懐かしさもこみあげる。昔から書いてた日記やアルバムも出てきて、そのたびに手を止めたくなる。

一度も読まなかったTOEICの参考書が出てきた時はやっちまったと思ったし、

ラブホからパクったコンドームコレクションを一度も使わなかった時もやっちまったと思った。

 

花粉でいちいち鼻をかみにティッシュがある場所へ戻る。ダンボールや荷物も散らかりティッシュの居場所を見失うときほどイラッとした時はなかったかも。

 

そんなこんなで数時間がたった。もう荷物もほぼダンボールに片付けた。もういいだろう。あとは翌日に必要な小物類をあの袋に入れれば完璧だ。

長かった。ついに寝れる。片付けながらここでの生活の日々を振り返っていたけど、ようやくベッドの上でゆっくりと思い返せる。

 

でも一瞬で寝ちゃうんだろうなぁ。

 

とりあえず家の中をぐるっと確認しようかと思って玄関をパッと見たら

箱で買ったビールの残り約十数本が放置されたままだった。

 

イラッとしたからもう寝よう